熱中症の吐き気、頭痛の処置とは?知っておくべき予防と対策
突然ですが、皆さんは熱中症にかかったことはありますか?
ここ数年は、夏になれば連日ニュースで取り上げられるようになり、一気に知名度が増した感があります。
事実、発症者は年々増加傾向にあり、2013年には実に58,000人を越える人が、熱中症により救急車で緊急搬送されています。
ここでは、そんな恐ろしい熱中症について、その原因や予防、対処法などについて、以下のようにまとめていきます。
老若男女誰でも発症する恐れがあるうえに、重度のものでは命を落とすこともある危険な熱中症。
現代の日本で暮らすには、正しい知識を持つことは必須と言えます。
これまで熱中症にかかったことがないという人も、是非ご一読を!
今年の夏こそ、他人事では済まないかもしれませんよ。
熱中症の原因
端的に言えば、通常より高くなってしまった体温を下げることができない状態(機能障害)に陥ると、人は熱中症にかかります。
では、機能障害に陥りやすくなってしまう条件にはどのようなものが考えられるでしょうか。
ポイントは「気温」と「湿度」です。
人間の身体には主に、
・皮膚から空気中に熱を放出する
・発汗する
という、体温を適切な温度に保つ二つの機能があるのですが、近年の日本の猛暑はこの二つの調節機能を損なうほど厳しいものとなっています。
まずは気温。夏場によく「〇〇県××市で観測史上最高の40℃を記録しました!」、なんていう報道を聞いたことがあるかと思いますが、こんな高温では体温調節機能の一つである、皮膚からの熱放出はできません。
というのも、この熱放出は「高い方から低い方へ移動する」という、熱の伝導という性質を利用したものだから。
人間の平均体温はせいぜい36~37℃前後ですので、それを越える気温とあってはこの熱放出による体温調節機能は使えません。
次に湿度。ご存知の通り、日本の夏はジメジメとして湿度が高いのが特徴ですが、この多湿という条件が、今度は発汗による体温調節を機能不全に陥らせます。
発汗による体温調節は、かいた汗が皮膚の上で蒸発することで熱を奪う気化熱を利用しています。
つまり、汗はかいた後で蒸発するから意味があるのですが、湿度が高いと汗が乾かず、蒸発してくれません。
そうすると、体温は下がらず水分ばかり消耗する危険な状態に陥ってしまいます。
このように日本の夏は、高温多湿という熱中症の原因となる機能障害を引き起こしやすい条件が揃っていると言えます。
熱中症による頭痛の処置
では実際に熱中症の症状が出たり、その疑いがある際の処置の方法をご紹介します。
頭痛がするという場合、素人判断は危険ですが、その他の症状がないのであれば比較的軽度な状態と考えてよさそうです。
これは熱中症の疑いがあるとき全般に言える対処法ですが、無理せず以下の方法を試してください。
・風通しがよく涼しい日陰に非難する
・身体を冷やす
・水分補給をする
それでもすぐに回復しないときには、決して大げさだと思わずに、病院に行くか救急車を呼ぶようにしましょう。
熱中症による吐き気の処置
熱中症は様々な症状を伴いますが、もし吐き気を感じるという場合には、熱中症の中でも熱疲労と呼ばれる危険な状態です。
脱水症状になっている可能性が高いので、迅速な水分補給が必要ですが、焦って大量の水を飲ませないよう注意してください。
いきなり大量の水を飲むのは逆効果になることもありますので、様子を見ながら少量ずつ飲ませるようにしましょう。
また、脱水症状時は水分だけでなく、ミネラルなどの電解質も不足した状態です。
可能であれば塩飴などで塩分も補給するのが理想です。
なければスポーツドリンクなどでも代用可能ですし、最近は体への吸収効率に優れた経口補水液というものも市販されています。
自分でも簡単に作ることが出来るので、備えを万全にしたい方はこちらを参考にどうぞ。
熱中症の予防法は?
予防法と呼べるほど大げさなものはありません。
ですが、以下のことに気をつけるだけで大分発症のリスクを抑えられるはずです。
・日陰を利用したり、帽子や日傘を使って直射日光を避ける
・できるだけ涼しい服装を選ぶ
・こまめに水分補給をする
また、急激な気温の変化も熱中症の原因となりますので、エアコンの効いた室内から外に出る際には、身体を徐々に慣らしていくようにしましょう。
繰り返しになりますが、熱中症予防に特別な方法はありません。
自分は大丈夫と思わず、当たり前のことをしっかりと意識・注意するようにして下さいね。
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